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これはコナン・ドイルのシャ−ロック・ホームズ第1作(だったと思う)「四つの署名」をもじった題だ。
湯場、カルロス戦のアンダーカードに三浦選手の相手(比国人)を組んでいる。計量が終わり、コミッションでしばらく話し、彼らをホテルまで送った。
そのあと、電気店で新しいPCのACアダプターを2つ追加注文した。自宅と会社でいちいちコードを取り替えるのは面倒だから、ひとつずつ備え付けにする。そして出張用にもうひとつ。
ふとデュアル画面というのがあることを思い出した。EXCELの細かい表づくりの際、大きい画面があると便利だと思っていた。23インチ(PCは13.3インチ)で大きい。
事務所で仕事をしていても、帰ってデュアル画面を取り付けたくて仕方がない。まるで子供みたい。
夜、設置した。HDMI端子というのをコードでつなぐとすぐだった。これだけ大きいと確かに見やすい。とても気に入ったが、折角の大きな机なのにかなりスペースを取られる。長あれば短あり。
「ワトソン君、きみはいつも長所に目がくらみ、あとで短所に気が付く癖があるね」ホームズ。
(2−4−2012)
一昨日、世界戦が決まり契約書まで送ってきたのに
翌日、それが壊れた。
What happened!
Que paso!
それ何?
何やねん。(関西)
らちゃかん。(名古屋)
私はシンガポールの街並みを歩き
中華街の文房四宝の店で
筆を手にとる想像をしていた。
まあ、完全につぶれたわけでなく
相手を変えればまだ可能性がある。
そのシンガポールで求めた
筆で書くと
従来の自分とはまるで違う
龍が天空を翔けるような
雄渾な字が書ける
そんな夢を見る。
試合をまとめよう
その幻の筆のために。
(2−2−2012)
今日、大きな試合が決まった。
昨日の世界戦記者会見の英文レポートを書いていて、最後のウィットを考えた。
You call the first day of the month April Fool, and we name April 6 Day of Southpaws.
君たち欧米人は4月1日をエイプリル・フールの呼ぶのだろうが、
こちら(日本人)は4月6日を”サウスポーの日”と呼ぶんだ。
これはメイン2試合ともサウスポー対決で、アンダーの長谷川もサウスポーだ、
とレポートに述べたあとの(落語でいう)さげ、おち。
(1−31−2012)
今日は世界戦の発表会があり、また急ぎの仕事があり、「ボクシングファン・クラブ」の原稿を書けなかった。
しかし、電車の中で窓から外を眺めながら、頭の中で文章を書いていた。
アルメンテロスの原稿の冒頭・・・
リングにはいろんな「イズム」が漂っている。
ヒロイズム(英雄崇拝)、ダンディズム(洒落ごのみ)、センチメンタリズム(敗者への感傷主義)・・・。
まだある。キャピタリズム(資本主義)、コマーシャリズム(商業主義)、リアリズム(現実主義)・・・。
いまここで想うのは、マヌエル・アルメンテロスというキューバ人の放浪の戦士――そのダンディズムである。
凝った原稿になりそうだ。
机の前に座らなくても文章は書ける。
たとえ朝から晩まで忙殺されても、文章は先に進んでいく。
会員の皆さん、普通のボクシング専門誌には登場しない言葉(ボキャビュラリー)で「Joe’s珍談奇談」を書こうとしているわけです。
(1−30−2012)
昭和33年に来襲し、2試合で驚異的な強さを見せて去った
マヌエル・アルメンテロス(キューバ)のことを調べた。
「ボクシングファン・クラブ」の
「Joe’s 珍談奇談」のためだ。
資料を読んでいたら、
キューバのボクシングの創成期に行きついた。
30年代初期のボクシングは
私がボクシングを見出した頃で憶えいている部分が
あり非常になつかしい。
(1−29−2012)
木曜の早朝だった。
朝、地上をおおう雪を見て「今日は公園を走れない」と思い、車で体育館へ行きかけた。トレッドミル(ランニングマシン)で走るためだ。走りながら、自分の脈拍を測定し、数値的に運動を制御するのが好きだ。カフカの「城」の測定技師のようなものだ。
斜め前の家の奥さんは学校の先生だ。
車の中から挨拶をし、奥さんは右へ、私の車は左へ。
そのとき思った。
「お前、薄情な奴だな。なぜ駅まで送ってあげないのだ、こんな雪で道が覆われている日に。お前は自分が体を鍛えることばかり考えている」
先生を送るため車をバックした。もう角を右に曲がっていた。私の車も右折。その前に工事用の大きな車が停車していた。ああ、駄目だ。車をいったん停めたが、またアクセルを踏んだ。そこでエンコした。
エンコとは何の謂いぞ(森鴎外)。たぶん、エンジン故障ではないか。
正確にはエンコではない。雪でタイヤがスリップし、前にも後ろにも進まない。これは駄目だ、もう先生を送れない。それ以上に、自分の車が立ち往生だ。
私の車のうしろに佐川急便の車が、同じように雪でストップし四苦八苦ている。
そのとき、近所の人たちが現れた。その数、5,6名。スコップを持ち、私の車の周囲の雪を取り除く。Aさんの奥さんは親切にもバケツに湯を入れ、私の車のタイヤの周りの雪を解かす。湯を取り換え、再度バケツで湯をくれる。私はある夫人のスコップを借り、周囲の雪をかく(自分の車が迷惑をかけているのだから)。Aさんの奥さんがバケツに湯を3回も入れてくれた。それを受け取り、タイヤの周囲にかける。
「すいませんね、奥さん」とミセスAに礼。
隣の先生に親切にしようとしたら、逆に近所の人たちに迷惑をかけることになった。申し訳ない。人を援けようとしたら、自分が蟻地獄に落ちる。まるで阿部公房の「砂の女」の世界だ。
やっと私の車は動きだし、自宅の駐車場に入れた。スコップを持ち、元の場所に戻る。今度はみんなで佐川急便の車を援ける。この佐川の運転手が腰の低い感じのいい若者なのだ。みんなで雪をかいたり、とかしたり、やっと車が動き出した。
いい運動になった。しかし、もう朝、走る元気は失せていた。
というわけで、翌朝、体育館に走りに行った。やはり雪が残っていたから。
終わって血圧 115/75。上下合わせて、190。
これは私が40年以上、維持している血圧で、それは青木勝利と戦った時のエデル・ジョフレの血圧とほぼ同じだ。
Aさんの奥さんとは普段は顔を会わさす、挨拶もあまりしないが、親切だったな。今度、東京駅を通るとき、ゴマタマゴでも買って礼に行こう。
運動は空腹状態でするのが有効。
だから、朝ボクサーがロードワークするのはよい習慣だ。
(1−28−2012)
正月まともに休んでいない反動で、旅行嫌いな私が旅に出たくて仕方がない。
そしていましたいのはドライブだ。
山梨か軽井沢あたりまで車で行きたいが、読むべき本もあるし、書道もしたいし、
ドライブなどよせ、という心の声が聞こえる。
(ドライブをすると、最初の2,3時間で飽きる、いつでも)。
旅・・・
2月: 多田、安藤の世界戦の前後、神戸に帰り、奈良に行こう
3月: アルゼンチン
4月: シンガポール
あとひと辛抱すれば、旅に出られる。
イタリアに行って遺跡でも見たいが・・・
(1−27−2012)
「陽はまた昇る The sun also rises」 というヘミングウェイの小説があったが、今日も雪が降った。
午後1時から協栄ジムで佐藤洋太選手の世界戦発表があった。発表用資料は私が作成したので、顔を出した。
そのあとJBC内田氏と一緒に出てコミッションへ行き、書類をもらってFEDEXで出した。
あるところへDVDを出したので、これにより大きな試合が決まるかもしれない。
自宅の最寄り駅に着いたのが5時半。もう今日は十分仕事をした。大事なビザ書類を発送した。
雨中プールへ行くか、事務所に寄るか。私にとり事務所というのは泥沼のようなもので、仕事をしだすと引きずり込まれる。瞬間的判断で、やはり事務所。
10時前ごろまで仕事をして事務所を出ると、車が雪で覆われている。
箒(ほうき)で雪をかき落とし、家まで帰ったが、途中雪で蛇行しヒヤッとする瞬間があった。
雪というのは車を運転するものにとり結構こわい。
家内はいない。いかにボクシング狂とはいえ逃げられたわけではない。スリランカへ料理の仕事で出かけている。
寒い中、帰宅して、自分で酒の肴をつくり料理をする。
今日の消費カロリーを頭で計算し、それの応じたカロリー量の食事をつくる。
私は結構よく食べる、普通の同年齢の人たちより運動量が多くカロリー消費しているはずだから。しっかり摂取しないと現在の筋肉量を維持できない。また食が細いと、いい仕事ができない。
よく旅行をするな、家内は。10月がドイツ、11月が中国本土、12月が香港で、1月がスリランカだ。ボーイッシュで行動的だ。思いっきりのよさはまるで男並みだ。そして、そんな男っぽい女が好きなんだろう、多分。
男っぽいというとうちの母親だ。もう87歳だが、このまえ一緒に須磨寺へ散歩に出かけたら、途中の交差点で走る。
「お母さん、なんで走るの、80をとっくに過ぎて。やめてよ。ひっくり返ると、骨密度が低いから骨折するよ」というと、「この前、自転車に乗っていてひっくり返った」という。「昔、陸上競技の選手だったから」というが、それは60年以上前の話だろう。本当にいつまでもお転婆だから。もうすぐ90歳だろう。自転車に乗るのはやめた方がいい。
うちの妹も来年還暦だが、毎日テニスをするために生きているようなものだ。なぜそれほどテニスにのめりこむのか。それが分からない。うちの家系はなぜそうむきになって日々運動をするのか。まあ、私もだが。
雪が深くて何度もスリップし、バックで車が入らなかった。発想の転換で前からやっと入った。明日はどれだけ積もっているだろう。
それより朝、散歩、兼柔軟体操に出かけられるかな。
ストレッチングをしてから寝よう。
明日をもっとよい一日にするために――。
明日、もっと自分らしく生きるために。
明日も体が動くように。
(1−23−2012)
ボクシング・ライターとしてつらいことがある。
それは一旦書いた原稿を規定の文字数に削らねばならないことだ。
私の文章には、隠れた接続詞があり、「だから」、「よって」、「そのため」、「しかるに」、「ところが」・・・などでつながっている。
論理の鎖で連結しているから、どの文章も削りがたいことがある。
ちょっとしたコラムは1時間程度で書くが、はみだした数行を削るのに四苦八苦することがある。
行数の制限なしに書ければいいのに・・・。
I wish I could write as much as possible. (仮定法現在)
そのためには自分の個人的雑誌を持つことだ。
私にとり、それは超マニアだけの「ボクシングファン・クラブ」、その「ボクシングファン・メール」だ。
以前、「ボクシング珍談奇談」という厚い本を出したが、その“パート2”を今年のメール配信で書き出した。
第1回は、パナマ・アル・ブラウンだった。
ブラウンはセレスティノ・カバジェロのような身長180cmの長身選手で、世界バンタム級チャンピオンだった。その映像も研究資料として添付した。
第2回は、「風来坊ボクサー、アルメンテロスの恐怖」で、いま資料を読んでいる。
書く量の制限がないだけではない。
BoxRecのレコード、YouTubeの映像も文章(メール)の中で使える。
そこにメール配信の特長がある。
この「珍談奇談 パート2」が軌道に乗ったら、これも以前書いた「世界のKOアーチスト」をBoxRecのレコード、YouTubeの映像で再検証してみたい。
ヘンリー・アームストロングがどれほど特異な選手だったか。
シュガー・レイ・ロビンソンの素晴らしさ、キッド・チョコレートの華麗さ――それを振り返ってみたい。
3台ノート型パソコンを並べて仕事しよう、と試みている。
株屋、いやストック・ディーラーみたいだ。
1台目はBoxRec専用でレコードからレコードへジャンプする。
2台目はYouTube専用で、映像を見る。
3台目はひたすら原稿を打つ。
注文していたその3台目が届き、今日は設定をしていた。
PCと車は新しいものがいい。
新しいPCで最初に書くのは、アルメンテロス(面白いエピソードがある)。
なかなか粋だと思うが・・・。
(1−22−2012)
木曜だったか、朝散歩に出ようとしたら大雪が降っていた。
「では体育館に泳ぎに行こう」と思ったが、外気が冷たい。
こんな寒い日に泳ぎに出かけるのは健康によくないのではないか。
しかし、一旦決めたことを億劫がるのはもっとよくない。
結局、プールに出かけたが、さすがの天邪鬼オールドボーイズもこの日は少なかった。
私を含めて5人。のんびり背泳ぎをしていたら、非常に幸せな気分になった。
普段、パソコンに向かって体をかがめる姿勢をとる時間が結構長いから、背泳は猫背の矯正に効果がある。
雪で面白い話がある。
数年前、タイ人選手を2人マッチメークしていて、前日の昼過ぎ、計量のためホテルに出迎えに行った。その日が雪だった。
ホテルに近づくと、タイ人選手たちが外に出て空を見上げている。雪が降っているのに――。
「何をしている。計量前、空腹で外の寒い空気のなかにいると風邪を引くぞ」と、付き添いのE(彼は英語が堪能)に注意した。
「2人はいままで雪を見たことがないので、興奮しているんだ」という。
コミッションの事務所で計量がある。傘をさして計量に行く途中、彼らと話した。私が選手たちに質問し、Eが通訳してくれる。
「雪を見たのは初めてか?」
「雪というものがあることは聞いていたが、本当に生まれて初めて雪を見た」
「雪をどう思う?」
「ボクシングをしたおかげで日本に来られて、雪を見ることができて感激している」
気候の違いといえばそれまでだが、雪を見て感激したというのを聞いて何か考えさせられた。
以上で終わり。
常夏の国タイでは雪が降らないそうだ。
日本は四季があっていい。みんな四季のよさをいまひとつ評価していないようだが。
(1−21−2012)