ジョー小泉のひとりごと

いわんや・・・おや

中国を離れる日、北京発は12:50。

起床7時。
ホテル出発予定、9時半。
空港着予定、10時半前。
それでも2時間以上ある。

泳ぐか泳ぐまいか?

いや、泳ごう。
こんなあわただしい帰国の日でも運動する。

だから、普通の日にはもっと運動する余裕、時間がある。

従って、今日泳ぐと、きっと普段泳ぐ習慣、強化になるだろう。

漢文の構文にあった。
「況(いわん)や・・・おや」
(例: 善人なおもて往生とぐ、いわんや悪人おや)

中国出発の日も泳いだ。
いわんや日本における日常においておや。

ノルマ、習慣を消化することを苦痛でなく楽しみと感じなくてはいけない。
書道の練習もそうだ。

いわんや・・・おや。
(7−19−2016)


鮮于枢を求めて

中国の元の時代の書道家、鮮于枢(せん うすう)の字が好きになったが、
日本には良い拓本がなく、この前の中国出張の際、それを探し当てた。

鮮于枢は力強くて繊細だ。

どうしたら鮮于枢のような字が書けるのだろう。
(7−12−2016)


くずし字と小楷

ふとぼんやりしていて、はっと気がつくと、「どうして今ここに自分がいるのだろう」と疑問を持つことがある。北京の印書作りの店で注文をして、それが出来あがるまで店の中の筆や硯を見回り、それに飽きると椅子に座りぼんやり外を眺めていた。

 どうしてこの中国の書道店にいるのだろう。一体、ここで何をしているのだろう。自分の人生はこんなところで時を浪費していていいのだろうか。かといって、いま何をすべきなのか、それがまたはっきりしない。

 今後、どんな字を書く習練をすればいいのだろう。他にもすべきことがあるのに――限られた人生の時間をどの程度、書道にさけるのだろう。

 書道家はくずし字を書く。大きな条幅にくずした字を書いて、その技量を披露する。字をくずして書くと“達筆”に見える。つまり、読めないほどくずした字は、分からないから達意の筆跡に感じられる――普通の人には。

 私はもう書道家にはなれない。それほど自分を鍛え上げる時間がない。高校を卒業するとき、書道の老先生が言った。「君は書道を続けた方がいいよ。言ってもやらないのだろうが――」と。

 その通り、40年間、書道など見向きもしなかった。人並みの字は書いていたし、これ以上、上手く書こうという意欲も時間もなかった。若い頃はしたいことが一杯あった。ボクシング狂だから、もっとボクシングをフィルムを見、もっとボクシングの本を読みたかった。もっといい英語のレポートを書けるよう自ら鍛えねばならないかった。

 それが今こんなに書道にはまる――ただ一時的かもしれないが――とは、我ながらおかしい。英語やスペイン語ばかり使う生活を続けているので、多分、その反動としての東洋回帰なのだろう。

 私は書道展に出品するのとは逆の方向へ行く。「小楷」という分野がある。文字通り、小さい字で書く楷書だ。もちろん、くずし字も練習を続けるが、小楷の方向に行く。

 その目的は、
(1) 日記
(2) 読書ノート
(3) 手紙
をよりきれいに書くことだ。
 その3つがわが作品ということにしよう――さしあたり。
 さあ、今日も書こう。

(注)高校時代の同窓で、書道が私より上手いのが2人いた。
 一人は楠といって、理科系なのに芸大の書道学科へ行った。それほど上手かった。きっと立派な書道家になっているだろう。

 もう一人は坂本といって、書道部に属し、卒業後も書道を続け、阪大を出たあと大学教授になり、書道の先生もしていると聞いた。
 あなたがたにはとても及ばないが、自分なりに毎日こつこつ精進して自分の好きな字を書きたい。
(7−3−2016)


誰がために書道をする?

中国の北京で印章を作り、筆、墨、紙を求めている。
何のために書道をするのだろう。

この中国でも王羲之の「集字聖教序」を臨書している。

本を読む。
その「読書ノート」を筆で書く。
自分なりに丁寧な字で要点を書き残す。

読書ノート、それこそが自分の書道作品だ、と定義したら・・・
きっと張り合いが出る。

10年後もっとずっといい字を書いているはずだから。
20年後さらにもっと・・・。
(6−23−2016@北京)


また中国出張中

6月21日から25日(帰国)まで日本不在です。
北京におけるWBA理事会にオブザーバー参加し
24日のWBAタイトルマッチ興行を観戦するためです。
もちろん、書道街にも行きますが・・・。


キース・サーマン vs. ショーン・ポーター 戦プログラム

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北京のホテル・ロビーの人形

北京のホテルのロビーで見た奇妙な展示物。
最初は一体何かと目を疑った。
さすが兵馬俑を造った国だけにその精巧さに感心した。


POOL IN CHINA

北京にいる間、ほぼ毎日、早朝泳いでいた。
朝早いので独占状態。
いいプールだった。


故宮博物館と万里の長城

この2箇所は見ものであった。
ともかく桁外れに大きかった。


北京の路上書道

北京の北海公園の中に、いにしえの書道の名跡を集めた
閲古楼という建物があり、そこへと至る長い道筋に
路上で書道(中国では書法という)を披露する
老人がいた。

非常にうまい。

私「ひとつ私にも書かせてください」
老人「いいよ、書いてみなさい」

私は「王羲之」と行書で書き、
次に老人が同じ字をもっとくずした草書で書く。

次に同じく書聖の「顔真卿」と書き、
老人がそれを草書で書く。

周囲に人が集まってきたーー日中、書法競演を見るために。

家内が言った。
「もういい加減にして行きましょうよ」

その声がなければ、もっと書いていたことだろう。

北京の路上
筆を競いて
時忘る

写真の顔真卿と書いたのが、私の字。

(5−21−2016)