ジョー小泉のひとりごと 2003年11月後半


連打の中で強打を打つ方法・試案

先週、「落差」と題し、パンチを強く打つ方法を考えた。
それは、打つ直前に肩の力を抜き、急速に力を込め打ち抜くことだ。
次に連打、コンビネーション・ブローのなかで強いパンチを打つトレーニングの試案を考える。

「まとめろ、まとめろ!」とセカンドは叫ぶ。
連打はいつも賞賛される。
しかし、その多くは手打ちのバタバタ打ち、パシャパシャ打ち、あわて打ちになっている。
すなわち、連打しているが、効いていない。ただジャッジに対し攻勢の印象を与えるだけ。

このような連打の癖がつくと、いい連打ができなくなる。
世界に通じるボクシングができなくなる。
中量級以上でこんな手打ちの連打を武器とすると、世界ランカーと対戦した場合、連打のパワーの差で圧倒される。

では、どんな連打の練習をすべきだろうか?
以前、連打というと左右ストレートによる連打(タトゥーイング・ブロー tattooing blow)で、フックやアッパーを混ぜるのをコンビネーション・ブローといった時期があった。

しかし、英語でワン・ツーをone-two combinationというごとく、2つ以上のつながりを持つパンチはすべてコンビネーション・ブローだ。
ここでは「連打=コンビネーション・ブロー」とする。

余談だが、日本のセカンド諸氏が「コンビ」とコンビネーション・ブローを略していうが、英語の略語は「combo コンボ」である。まあ、こんな呼び名はどうでもいい。

<どうしたら、強い連打を打てるようになるか?>

1. シェーク・ハンド法

連打の練習の直前に、コブシを握ってはゆるめる運動をする。
最初の1分間は、ストップウォッチを見ながら2秒ごとに左、右、左、右と交互にコブシを握り、ゆるめる。
次の1分間は、1秒ごとに左右交互に素早くコブシを握り、ゆるめる。
これを「ニギニギ運動」と呼ぶ。

「ニギニギ運動」は急激にコブシを握りこみ、すぐ筋肉をゆるめる運動(サンドバッグやミットを打つ前の予備運動)である。
これは難しくいうと、筋肉の緊張と弛緩の交替運動である。

(1) 最初はやや連打の回転を落として連打する。

(2) ただし、一発ずつのパンチの速度は速く打つ。つまり、左から右、右から左、また左から右のつなぎをフルスピードよりやや心持ち遅くする。

(3) その一発ずつについて、肩の弛緩と緊張(打つ前に肩の力を抜き、当てるときに力を込める)を丁寧に繰り返す。

(4) 徐々に、左から右、右から左、また左から右のつなぎを早くする。

<注意>ここで大事なのは、あわてて連打しなくていいから、ナックルをしっかり目標に当てること。決して、ナックルの当て方の甘い連打をしてはいけない。

2. 加速法

これはある程度のキャリアがあり、悪い連打(ナックルの当て方の甘い、手打ちの連打)の癖がついている選手の矯正トレーニング。

(1) 最初は軽くゆっくり連打する。サンドバッグをポーン、ポーンと打っている感じ。

(2) 徐々に力を込め、連打を加速していく。つまり、左から右、右から左のつなぎを徐々に速くしていく。

(3) ワンからツーは遅く、スリーからフォーはやや速く、ファイブからシックスはより速く、セブンからエイトはそれ以上速く・・・のように連打の手数を出すほど高速でより強く打つ。

(4) 最後は目一杯、速く、強く打つ。

<注意>ここで大事なのは、あわてて連打しなくていいから、ナックルをしっかり目標に当てながら、連打を加速していくこと。

3. 強打法

これは強弱をつけるといいながら、弱弱弱弱弱・・・の手打ち連打しかできない選手に、強い連打を覚えさせる方法。

(1) 一発、一発、単発でナックルを返して強く打つ。大事なのは、打つ直前、肩の力を抜き、打つときは体重を乗せ、肩を回転させ、コブシを握りこんで打つこと。腰の回転を意識するより、肩をパンチに入れる感じで打つ方が、腰は連動して回る。

(2) それを徐々に回転をあげる。あわてず、ゆっくりでいいから、強いパンチで連打する。例をあげれば、仲里繁のようにどのパンチが当たっても、相手にダメージを与えられるような強打の連打練習をする。

(3) この練習はきつい。腕の持久力を要す。

(4) これが終わったあと、次のラウンドは、強弱をつけて出す。中に強いパンチを入れるのではない。強い連打の中に、回転を速くするために、肩の力を抜く目的で軽くて速いパンチを混ぜる。あくまで基調は、強い、ナックルの返った、打ち込み(あるいは、打ち抜き、フォロースルー)の効いた連打とする。中に、軽いパンチをまぜる。

(5) これが滑らかにできるようになれば、チャベスや他のメキシカンのように強い連打ができるようになる。

4. 回転高速化法

これは連打のスピードがない選手に向くスピードアップ法。

(以下、最初11発の連打ができない選手は5発から始める)
コーチが「ヨーイ、ドン!」と叫ぶ。
11発、ストレートだけで連打する。
コーチは「1、2、3、4・・・」と声を出していては遅いので、拍手でスピードをあおる。最後は、左ジャブ(左ストレート)で終わる。体が開きっぱなしになるのを防ぎ、バランスをもどすため。

11発打つと、必ず、5秒くらいガードで休ませる。
この肩の力を抜く運動が重要。
このガードに戻ったときに、肩のリキミが残っていると、次の11発は速い連打が出来ない。

また、11発、ストレートだけで連打させる。
この高速化トレーニング(シャドー、サンドバッグ、ミット)では、少々、ナックルの当たりが甘くても目をつむる。
要は、連打の回転速度だ。

この11発打っては、5秒、肩の力を抜く運動を繰り返し行う。

ストレート連打にスピードがつきだしたら、
同じストレート連打でナックルの当て方に注意して
また11発連打しては、ガードで5秒、肩の力を抜く訓練をする。
その際、実戦的に練習するため、ひと連打終えると、足の位置を変える。

サイドステップしても、腰が浮かない状態になってから、次の11発を打つ。
ポジションを変える動作の中で、肩の力を抜く。
動き終わった状態で、次の連打ができる体勢になっていること。
大事なのは、連打はガードに始まり、ガードで終わること。
打ち終わったら、ポジションを変えること。

次に、フック、アッパーを混ぜた11発連打をする。
最後は左パンチ(左フック、または左ストレート)で終わることだけをチェック。
バランス、ガードをもどすため。

このフック、アッパーを混ぜた回転速度練習も、最初は回転さえ速ければ、ナックルの当たりが少々甘くても無視する。

回転スピードがついたら、次の段階は、ナックルの当たりに注意して同じ繰り返し。

さらにナックルがきちんと当たるようになったら、
連打の途中で強いパンチを入れる。

これは「3.強打法」とは逆で、軽い連打を基調とし、なかにガツンと効かすパンチを混ぜる方法。
これは相手がフットワークの速い選手、あるいはハンドスピードのある選手の場合に有効。

まず相手のハンドスピードに負けないことが大事で、連打の中で、相手が手打ち一本なのに対し、こちらは強打を混ぜることで相手を上回れる。

おのおの、選手のタイプにより、1から4の練習を使い分ける。
ただし、究極の目標は、回転が速く、かつ強い体重の乗ったパンチを混ぜたコンビネーション・ブローを打つことだ。
それをつねに頭に置き、反復練習をする。

もうひとつ「5.ローリング法」というのを考えたが、これはまたの機会に。

トレーナーは段階ごとにそれを達成したら、誉めること。
誉められると、選手はうれしい。
次の段階の練習のとき、肩の力が抜ける。
いい連打を出せる。
(11−29−03)


これで間に合う『いまボクシングはどう動く?』

今日は「いまボクシングはどう動く?」のゲラ提出日でラストスパート。
やっと間に合った。

ランディ・スイコのOPBF防衛戦が12−21から1−31に延期。

2−29名古屋のマッチメーキング決定。
12−21高山勝成の相手も決定。
1−3ダブル世界戦の前座8回戦3つは明日決定。

1−3の世界戦のオフィシャル来日手配。
RJ会報の<小泉コメント>の残り済み。
明日の携帯・PC小説「茶髪協会」読み直し、一部手を入れ事務所にEメール。
今日は海外からのEメールが多かった。全部返事を出したが。
(11−27−03)


メキシカンの世界王者たち

新刊書「いまボクシングはどう動く?」の校正刷りを最終チェックしている途中、ふと思った。
いまメキシカンの世界チャンピオンはどれだけいるのだろう?

WBC
ミニマム ホセ・アントニオ・アギーレ
L・フライ ホルヘ・アルセ
S・バンタム オスカー・ラリオス
フェザー(名誉王者) エリック・モラレス
S・フェザー ヘスス・チャベス

WBA
フェザー(スーパー王者)ファン・マヌエル・マルケス
S・ウェルター アレハンドロ・ガルシア

IBF
L・フライ ホセ・ビクトル・ブルゴス
バンタム ラファエル・マルケス
フェザー ファン・マヌエル・マルケス
S・フェザー ハビエル・ハウレギ

WBO
バンタム クルス・カルバハル
フェザー マヌエル・メディナ
ウェルター アントニオ・マルガリート

13名。
マヌエル・メディナやハビエル・ハウレギでも世界の王座に就くのだから、メキシカンの底力というのは相当なものだ。
日本も負けずに頑張ろう。

タイ、比国、韓国などよりメキシコの選手と手合わせして選手を鍛えることを考えるべきかもしれない。
(11−26−03)


ハードパンチャーを見た

雨の勢いは強いし、忙しいし、今日は後楽園ホールに行くのをよそうか、とも考えたが、平仲会長の興行だし、やはり行こう、と思い事務所を出た。
まだ決まっていなくて督促されているカードがいくつかある。
1月3日、徳山vs.キリロフの前座8回戦3つ。
12月21日の高山勝成の相手。
2月7日の池森vs.ジョニー・リアーの再戦の確認。
その他。

事務所を出る直前、武蔵野印刷の社長が「いまボクシングはどう動く?」の残り半分のゲラ(校正刷り)を持ってきてくれた。
いつもよりかなり早く進行しているような気分でいたが、明後日までにチェックを終えてほしい、と言われた。
私は前の半分をチェックしたので、全体のゲラを3分割して、社員3名にチェックを頼んだ(半ば、押しつけ)。
明後日中に渡せば、予定通り12月20日までに出来上がる。

池、ブロディ再戦の入札が12月12日(金)に決まった。
この日までに合意に達しなければ、またメキシコに行かねばならない。
翌13日にメキシコを出て14日に帰国し、15日にはWOWOWの翌日放送の音入れ。
そして、12月21日(日)には比国へ行かねばならない。
12月初旬までには、いろんな仕事(特にマッチメーキング)を終えておきたい。

今日、ホールで強打者を見た。
竜宮城(りゅうぐうじょうでなく、りゅう・みやぎと読む)は御船シュートを4回でKOしたが、非常にパンチのある選手だった。
これで8勝7KO1分け。
沖縄にはこんな仲里繁の後継者のような選手がいるんだ、と感心した。
この選手を見られただけでも雨の中をホールまで来たかいがあった。
そして、今日の興行は沖縄の歌あり踊りありでユニークだった。
(11−25−03)


UniではなくUno(宇野)だよ

昨日の岐阜の興行はリング・ジャパンのマッチメーキングだった。
織田社員からの電話リポートを受け、速報メールを出し、英文リポートをFIGHTNEWSに送った。
その見出しで、Uno(宇野スナオ)がUniに誤記されていた。
訂正依頼を出してから寝た。
今朝Eメールを見ると、編集長のカール・フレイターグから返事が来ていた。
読んで笑った。

Dear Joe,
It's fixed. I apologize for the error. (Uni is my favorite sushi).
Best regards,
Karl

ウニは自分の寿司の好物だ、という。
ちなみに、Unoというのはスペイン語で1にあたり、いい名前だ。

fixは修理、修繕を意味する米語で、英語ではmendにあたる。
つまり、見出しを訂正しておいた、ということだ。
(11−25−03)


リエゾン・イングリッシュ

11月16日のスポーツ報知「新刊レビュー」のコラムに拙著が紹介されていた。こう書いてある。

「超実用版 これで通じる英会話」
(ジョー小泉著、広美、税別1300円)
 本紙コラムでもおなじみのボクシングの国際マッチメーカー(交渉人)が、徹底して「通じる英語」にこだわった画期的な英会話本。日本人が苦手とするリエゾン(発音の連係)を重視し、全英文をリエゾン・イングリッシュのカタカナ表記で統一。表記に従って声に出せば、自然とネイティブの発音のこつが身につく。「欧米人は単語ごとバラバラに発音しない。リエゾンに慣れればヒアリング能力の向上にもつながる」と筆者は言う。

 この新刊レビューを書いた記者は拙著を通読してくれたのだろう。要領よく本書のポイントをまとめているのに感心し、そして感謝した。

 事後談がある。高校時代の英語の先生であるM氏にこの「これで通じる英会話」を送った。M先生は退職後、兵庫県庁に勤められている。多分、教育委員会のような仕事をされているのだろう。

 手紙を添えた。
 「このリエゾン・イングリッシュの方法を中学生の頃から教え込めば、日本人の英会話能力は飛躍的に向上します。如何でしょうか」と。

 いつもボクシングの本を贈ると、すぐ葉書で礼状が来るのに今回は10日以上経つのにそれが届かない。病気でもされているのか、と危惧し、電話をかけた。

 先生は在宅中で、病気などではなく、返事を書きそびれていることが分かった。
 「中学生にはリエゾン・イングシッシュはちょっと難しいのではないかな」と言われた。
 「いいえ、先生、発音が固まってしまう前にリエゾン・トレーニングをすることが重要なのです。それはリスニング向上にもつながります」と私は持論を述べたが、意見の一致を見なかった。

 たとえば、I got itを欧米人は「アイ ゴット イット」とは発音せず、「アイガリッ」と聞こえるように発音する。本の中でも書いたが、Not at allを「ノット アット オール」とは決して発音しない。「ナレロー」と聞こえるように発音する。

 日本語で「わたし は じょー こいずみ と もうし ます」と区切って発音しないだろう。「私はジョー小泉と申します」と流れるように人つながりの発音でいう。それと同じことだ。

 このリエゾン・イングリッシュをマスターしないと、流暢な英会話は出来ない。互いに会話でコミュニケーションをとるとき、意思表示において時間当たりの伝達量が問題となる。その伝達量が一定値以下だと、相手からすると子供と喋っているような感覚になり、密度の濃い会話ができない。

 Don Majeskiというニューヨーク在住のマッチメーカーがいる。ポーランド系で身長190センチくらいある痩せた男だが、実に早口で喋る。WBC総会で、「同時通訳が追いつかないから、もう少しゆっくり話すように」とよく注意されている。このマジェスキーといま池、ブロディ戦の再戦交渉をしている。私は相手の会話スピードに合わせるから、彼と電話でやりとりするときは、互いに実に速く喋りあう。電話代を節約するためもある。まさしく互いにリエソン・イングリッシュを喋りあっているわけだ。これがOPBF会長のFrank Quill氏と話すときは、相手は豪州英語でややゆっくり話すので、こちらはそれほど速く喋らない。もしそうすると、「こちらは忙しいんだ。もっと早く喋り合おうよ」とプレッシャーをかけているようで失礼になるからだ。

 私の「これで通じる英会話」はどんな人たちに向くか。
ある程度、学校英語はマスターしたが英会話のコツ(それは会話の速度だ)をつかめない人、海外旅行を経験して自分のコマギレ発音が通じなかった人、これから英会話に取り組もうとしている人、他の英会話の本を読んで効果が上がらなかった人など。

 半日くらい私と一緒にこの本を発音しながら読めば、英会話能力が飛躍的に向上すると思うが、私にはいまそんなレクチャーをする時間的余裕がない。一度、持論の証明のため、やってみたい気もあるが・・・。
(11−23−03)


落差について

眠りにつく直前、ちょっとアイデアやキーワードが浮かぶことがある。いつでもではないが、いいアイデアのときにはメモをとる。翌朝、そのメモを見ると、眠ろうとしたときほどにはグッド・アイデアには思えないこともある。

数日前、「落差」とベッドでメモを書いた。
これはより強くパンチを打つヒントだ。
パンチを出す直前、出来るだけ体を柔らかく、リキまず、肩に力を入れない。フワッとパンチを出す。急激に力を込め、当て際でコブシを握る。力を一点に集中して打ち抜く。

打つ前の人体は、弾性体である。
パンチが当たる瞬間の人体(打つ側)は、剛体である。
黒人選手の筋肉は普段はゴムマリのように柔軟なのに、パンチが当たる瞬間、筋肉が筋立ち、樫(かし)の木のように硬くなる。
この弾性体から剛体への「落差」がパワーを生む。

言い換えれば、打つ直前、体(肩)に力を入れず、ブラリ、ダラリとした状態に置く方がより大きい「落差」を作れる。
当てる瞬間、筋肉を急激に強く引き締める(力を込める)方が、より大きい「落差」を作れる。

パンチのある選手は、打つ直前、自分で肩の力を抜く。
昔、縁日の夜店で、龍(蛇だったかもしれない)の形をした竹を継ぎ合わせたオモチャがあった。手で揺さぶると、龍(蛇)のようにブラブラ蛇行する。体をあのようにブランブランさせる。そこから急にパンチを出す。これが効く。

このオモチャの話をするのだが、世代が違うのか、若い人には通じない。まして、ランディ・スイコのような外国人には通じない。ランディに私が考案した「ブランブラン体操」をやってみろ、と言った。体全体をまるで蛇のようにクニャヌニャさせる柔軟体操だ。その見本をやって見せたが、笑うばかりで自分でやろうとしない。別にさからっているわけでなく、その必要性がよく分からないのだろう。その説明が通じないのは、やはりランディが英語があまりできないからだろう。私の説明が悪いのかもしれない。

力=質量 × 加速度
だが、こういいかえることが出来る。

F = mα = m dv/dt = d(mv)/dt

mv = 運動量 だから
力 = 運動量の時間変化の割合となる。

急激に運動量を変化させると、つよい力が出ることになる。
それが「落差」だ。

パワー = 力 × 速度
だから、この落差による力に加え、当て際の速度が高いパンチを打つと、パンチが切れる。
(パンチを切るとは、通常、誤解されているような当て際にパチンとはじくことではない。急激に力を込め、一点に力を集中することである)

私がメモした「落差」とは以上のような意味である。
何か寺田寅彦みたいだが。
(11−22−03)


パッキャオ・ショック

パッキャオがバレラを破ったのは衝撃だった。
私は非常に複雑な感情にとらわれ、それがまだ続いている。
それを考え直してみた。

<プラスの感情>
1.東洋人選手が米国で金星をあげたことに対する喜び。
2.これで今後、米国での東洋人選手に対する低評価が少しは改まるかなという期待。
3.バレラの体調が万全ではなかったにしろ、あれだけワンサイドの展開になったことへの驚き。

<マイナスの感情>
1.東洋人選手を連れてアメリカで強豪を破る偉業を先に達成されたことへの悔しさ。
2.いま交渉中の池、ブロディ戦のアメリカでの再戦の可能性の消滅に対する落胆。バレラが順当に勝っていれば、バレラ、ラリオス戦の可能性が高く、そのセミに池、ブロディ戦を入れる計画があった。私はこの再戦を米国ですることに期待していた。
3.スピードがあり勇敢であるにしろアナの多いパッキャオに攻防兼備のバレラが敗れたことに対するバレラへの失望。

放送中いわなかったが、パッキャオは大酒のみで、昨年のプロスポーツ全体の最優秀選手賞授賞式にビリヤードに熱中して欠席するなど、ハチャメチャな性格の選手だ。それがこんな世界中を驚愕させる番狂わせを起こすとは・・・。
その快勝に拍手を贈る。
(11−18−03)


PC・携帯小説「老マッチメーカーの回想」中間点通過

計20篇のボクシング短編小説を毎週金曜、パソコン、携帯に送り続けてきたが、これまでサンプル版の「コブラ」を除き11回分を送信した。

0 コブラ
1 天使と少年
2 石の頭
3 楽天家
4 時計
5 グスターボ
6 秤
7 信念
8 チャンプ
9 教授
10 超人
11 化石

これを機にアンケートをし、下記のような感想文をいただいた。激励を受けて、あと9回分、面白い話をお送りしたい、と思う。
アンケート応募に感謝しています。
グラシアス。元気でお暮らしやす。

『超人』:飲みの席での語り口調なので読みやすくて良かったです。確かに世の中には超人というのは存在すると思います。願わくば日本からも超人チャンピオンが生まれて欲しいものです。

 『チャンプ』:よく有りそうなパターンでした。自分で練習とかをして上手くなっていくことはできるけれども、指導は苦手なタイプに思えました。終わり方の僕の想像はAです。

 『信念』:信念は生きていく上で必要だと思います。しかし時にその信念ゆえにこの小説のようになることはおおいにあるでしょう。それでも後悔しない強い信念をもてるようになりたい。

 『秤』:正直実際こんな秤があるのか知りたくなりました。タイにはあるのですか?こんな秤があれば選手の強さは計り知れないものになりますね。またリカルド・ロペスvsロセンド・アルバレスの試合を思い出しました。アルバレスの方が重くてさすがのロペスも倒し切れなかったですね。

 小説を超えたスーパーリアズム。ジョーさんが書けば当然かもしれません。とにかく、おもしろい。週1回配信する企画も良いと思います。主人公は情けないけれども、その人となりがうまく表現されていて「時計」が一番好きです。

 ボクシングファン歴25年、フィクション小説とは知りながらもだいたいの人物の想像はつきますが、「チャンプ」は誰かが判らず、逆に純粋にフィクションとして楽しめました。
 名選手名伯楽ならずの如く、そのプライドが邪魔して選手育成には後援者も不満足、チャンプを傷付けずに説得する筋書きを考えて実行に移す場面は、自分自身に投影して参考にもなりました。
 また、これ以降は読者の想像の中にあるという構成は小説ファンを唸らせる秀作でした。
 後半の10話も引き続き楽しみにしています。

 「信念」が一番良かったです。正しい信念、これがなければ全てにおいて良くならない。なのに逆のことのほうが多すぎる。勇気と信念こそがボクシングに魅せられた理由ではなかったか?

 「信念」と「秤」がよかったです。信念は、柴田国明選手の試合だと思います。秤はタイ国ではある事と聞きます、どちらも裏話がきけておもしろい後半も期待してます。20話まとめて是非本を出版してください。携帯に全て保存はできません。お願いします。

 コブラが1番よかった。コブラの人間臭さがよくでている。特にコブラとジョージのやりとりがおもしろい。このメール小説の良さは手頃に5分もあれば読めるし、文章の長さも丁度いいことです。 今後はWBC,WBAの人々の話、スイコとトレーナーの話、世界戦の裏舞台の話を題材にしてほしいです。

 毎回楽しみにしています。ヨーロッパのマネージャーやプロモーターの裏話的なものも是非読んでみたいです。(国や地域によって色々と流儀や考え方が違いそうなので)
(11−16−03)