ジョー小泉のひとりごと 2003年9月後半


辰吉再起第2戦

リング・ジャパンのマッチメーキングだったので、計量の前から大阪に入った。
2泊して帰京したが、辰吉の人気はやはり凄い。

今回は左股関節の痛みのため7月6日から約2ヵ月半延期したが、辰吉は完調ではなかったようだ。本来の辰吉なら中盤以降、もっとテンポアップして相手を痛めつけていただろうし、もっと早い回りこみでロープを背負うことがなかっただろう。

9回終了後、今回特別コーチ役の大鵬会長がゴング後もパンチを出したアビラを突き飛ばした。アビラのマネジャー、ロレンソ・ロペスは試合後、それについてクレームをつけていた。

あの行為は決してよくはないが、スタミナが落ちかけ気持ちが萎えかけていた辰吉にはいい刺激になっただろう。ああ、コーナーは、大鵬会長はこれほどまで自分を勝たせようとしてくれている。俺もあと1ラウンド頑張らねば、と。
野球の監督が強硬に審判に抗議して自ら退場になり、選手たちに渇を入れるのと似ていた。結果論だが、あれで辰吉は最終回、頑張り通せたのだろう。

だが、マッチメーカーとして見ていてハラハラした試合だった。
辰吉が前半でKOしていたら、9時18分のぞみで帰ろうと思っていたが断念。

セミファイナルに出場したレブ・サンティリャンのマネジャー兼プロモーター、ワキー・サルード氏、アビラ一行、村木社員と京橋で会食。
ワキーは12月中旬、OPBFのダブル・タイトル戦をセブで興行するのでその確認。ランディ・スイコvs.韓国人挑戦者、ペドリト・ローレンテvs.ジムレックス・ハカ(ワキーの選手でOPBF1位、一度ローレンテに勝っている)。

天王寺の美術館で円山応挙の展覧会をしているというポスターを見た。
時間があれば行きたかったが、昼食も夕食もワキーと一緒だったので断念。
またいつか見る機会があるだろう。
(9−26−03)


JRひと駅分歩いて本屋へ

今日は祭日。
今日することは:
(1)プールへ行く
(2)床屋へ行く
(3)スポーツ報知の原稿を書く
(4)本屋へ行く
(5)本を読む

その順序はどうでもいい。ただし、(3)は3時ごろまでに済ませねばならない。
プールへ行くと、午後1時までトライアスロンの競技で貸切りで一般は駄目。
ここで考えた。土曜、あれだけの膝の痛みがあったのに、中2日で泳ぐのは膝に負担がかかるのではないか。今日はやめておけ、という天の助言ではないか。

だから、帰宅して先にスポーツ報知の原稿を書き終えた。
そのあと、散髪に行った。
「その程度のびたのが、ちょうど格好いいのに」と家内に言われたが、風が吹いたとき、首筋(後頭部)がスッとする状態が頭の活動にはいい。
床屋の原さんに山梨の葡萄をもらった。
この床屋には私の最近の本が置いてある。私がプレゼントしたものだ。
「ボクシング珍談奇談」など、ちょこっと読むにはいいだろう。
しかし、「これで通じる英会話」だと10分、20分待つ客にはどうかな。

(1)をやめる以上、今日の運動量が不足する。
そこで、JRひと駅先の本屋まで歩くことにした。
歩くくらいなら膝への負担がないだろう、と考えた。

私は歩くのが好きで、若い頃は数時間、よく歩いた。
一度、新宿のアドホックで文房具を買い、そのあと後楽園ホールに行くのに歩いてみよう、と思った。6時前だったので、1時間もかからないだろうと考え、新宿から水道橋まで歩いた。
ホールに着いて、上に上がろうとすると、客が降りてくる。
誰かに「ジョーさん、もう終わったよ」といわれた。
あれは確か、中根光幸の試合だった。
歩くと、新宿から水道橋まで結構、時間がかかったのを覚えている。

初めて韓国のソウルに行ったとき、地図を片手に街の外郭を歩いた。
4時間くらいで回った。
安部公房の「終わりし道の標に」を思い出し、石畳をひたすら歩いた。

上山仁がフリオ・セサール・バスケスとWBAの決定戦をしたとき、ブエノスアイレスに行った。毎朝、彼と一緒に公園を走った。もう調整段階だったので30分くらいだった、と思う。
小熊正二さんと上山選手に、「これから街を歩いて昼ごろには帰る、と木村会長に言っておいてください」と行って、朝食もとらず街を歩いた。
8時から12時くらいだから、これも4時間くらいだった。
ブエノスアイレスの街の外郭を回ってきた。
古びた石造りの建物や大きな教会がよかった記憶がある。

あの頃と比べると、最近は歩かなくなった。いつも何か、次に何をすべき、と追われている感じがする。

今日、半紙といい筆ペンを買った。
こまぎれの時間があるとき、書道三体字典の行書、草書を書いてみよう。
日本人のくせにきちんと行書を書けないようでは恥ずかしい。
10月、ロシアからイギリスに回るとき、この小さな書道三体字典を持って行こう。飛行場の待ち時間など、手と眼で字の練習をしていれば暇つぶしになるだろう。

今日買いに行ったのは岩波ジュニア新書「化学と物理の基本法則」で、これはあった。
(9−23−03)


ヒザの痛み

私の体の中にいる鬼トレーナーは私を怠け者と思っているのか、つねに過度のノルマを課す。8月23日(土)、体調が最悪のとき、無理をして泳ぎ、そのあと休めばいいのに無理をして小説を3篇書いた。翌日、左膝が痛くなった。膝の痛みなど生まれて初めてなので、自分でも驚いた。これはすぐ直ったが、体が拒否反応を起こしているのに無理をして運動するとよくない、とその場では分かった。

私はゴルフや山登りのような1日をつぶして運動することはしない。時間が惜しい。その代わり、毎日30分間はどんな日も自分なりの運動をする。それをもう40年は続けている。規則正しく生活することが体力を作る、と信じている。大体、人間の体には恒常性(ホメオスタシス)という性質があり、定常状態を保とうとする。この毎日運動する習慣が私の行動力、スタミナの源だ、と思っている。

9月14日、デラホーヤ、モズリー戦の生中継の際、7時半スタジオ入りなので、4時半に起きた。その前日、柔道の世界選手権が夜9時に終わったらすぐ9時半には寝た。その日、いつもより早く寝るために体を疲労させようと考えた。「明日、デラホーヤの音入れのあと疲れて泳ぎにはいけないだろう。今日、早く寝るためにも、2日分泳いでおこう」と、いつもは30分のところ、1時間泳いだ。これが上手くいって、夜9時半に就寝できた。7時間たっぷり熟睡していたので、音入れの際、体調がよかった。帰宅後、それほど疲れていないので、また泳ぎに行った。田村亮子の柔道まで時間があったからだ。その翌日、また膝の痛みが少し出た。

前置きが長くなったが、20日(土)、朝起きて下に降りようとすると膝が痛くて階段を下りるのにひと苦労。いままでの痛みとは異なり、ひどく痛い。結局、後楽園ホールに出る直前まで痛みが引かない。そこで、膝の上と下に自分でテーピングをした。これが効果があった。なんとか水道橋駅の階段、ホールの控え室の階段も降りることができた。

多分、泳ぐとき強く水をかきすぎたため、膝が炎症を起こしたのだろう。膝の潤滑油が乏しくなり、靱帯でも痛めたのだろう。昨日は日曜でもあり、珍しく一日中、家の中で膝を動かさないようにした。ずっと小説を書き続けた。そのひとつは「化石」というタイトルで、95歳になった老マッチメーカーがトボトボ後楽園ホールに通う話だ。

痛みは取れた。今日は軽い散歩だけにした。自分は依然として元気なつもりだが、体の部品が傷みだしているのかもしれない。毎日運動するのはいいが程度を考えないと、仕事に支障をきたす。たとえば、26日の辰吉の試合に行けなければマッチメーカーとして関係者に迷惑をかける。泳ぎすぎて膝を痛めたでは洒落にもならない。しかし、悔しいな。この程度の運動を継続するのが負担になるとは。
(9−22−03)


「これで通じる英会話」発売予定ほぼ決定

(株)広美の由井さんに今朝確認した。

全国の書店に並ぶのは、10月6日(月)から10日(金)の間。
(これは地域によるとのこと)

リング・ジャパン・オーダー分は9月末日までに納品するよう努力。
予定通り納品されれば、書店発売より早く10月初めに発送。
(9−22−03)


パソコン・携帯小説「老マッチメーカーの回想」進捗状況

土曜と日曜で、下の8から11までを仕上げた。
番号をつけていないのは、頭の中でストーリーはできているが
まだ書いていないもの。すなわち、20篇中、18はもう短編
小説が出来上がっている。
もし20篇以上書いたら、一部入れ替えることもある。
今週金曜に送信する「時計」の最後の落ちをよく考えてください。

目次

0 コブラ
1 天使と少年
2 石の頭
3 楽天家
4 時計
5 グスターボ
6 秤
7 信念
8 チャンプ
9 教授
10 超人
11 化石

サッカーはお好き?
チャンプの助言
毒舌
取引き
スキャンダル
ギャンブラー
柿の皮
(9−21−03)


PC・携帯小説「老マッチメーカーの回想」読後感想#1

これで「コブラ」、「天使と少年」、「石の頭」、そしてこの「楽天家」と4編を読まれたご感想、あるいは「こんな人(たとえば、タイムキーパーなど)についての小説を読んでみたい」というご希望などがあれば、どうぞご遠慮なくご返信ください。リング・ジャパンのHPに貼り付けさせていただきます。


コブラが1番よかった。コブラの人間臭さがよくでている。特にコブラとジョージのやりとりがおもしろい。このメール小説の良さは手頃に5分もあれば読めるし、文章の長さも丁度いいことです。 今後はWBC,WBAの人々の話、スイコとトレナーの話、世界戦の裏舞台の話を題材にしてほしいです。
---------------------------------------------------------------------------
毎回楽しみにしています。ヨーロッパのマネージャーやプロモーターの裏話的なものも是非読んでみたいです。(国や地域によって色々と流儀や考え方が違いそうなので)
(9−19−03)

ちなみに、この「老マッチメーカーの回想」のタイトルは「シャーロック・ホームズの回想」をもじったものである。